いまや「人生100年時代」と言われる日本。高齢になっても働くのは当たり前、年金や貯蓄だけで、老後の生活は大丈夫なのだろうか。社会の仕組みもどんどん変わっていく中、どんなに準備をしても、不安は募るばかり…。「老後の資金は2000万円必要」とも言われる中、生きていく上で、どんな備えが必要なのか?そんな社会の最小単位である家庭の切実な課題、もとい現代日本が抱える最大の問題に、普通の主婦が立ち向かう!痛快!お金のコメディ・エンターテイメント、ここに誕生!
原作は、巧みな設定で読者の共感を呼んでいる稀代のストーリーテラー垣谷美雨の34万部を突破したベストセラー小説「老後の資金がありません」(2011年/中公文庫)。親の葬式、子供の派手婚、夫の失職、セレブ姑との同居……お金の災難に振り回される普通の主婦・後藤篤子の奮闘が、小気味よく綴られる。老後の資金問題というシリアスなテーマを、ユーモラスに描いた原作に引きつけられた製作陣が“大人が見られるコメディ映画”化を目指し、製作はスタートした。
本作の主人公・篤子役に白羽の矢が立てられたのは、日本最強のコメディエンヌ・天海祐希。数々の作品で、デキる女性を鮮烈に体現してきた天海が、本作では、平凡な主婦の魅力を引き出す。誰もが迎える問題にあたふたしつつも、家庭を切り盛りする篤子を明るくコミカルなタッチで演じきる。︎主人公を大いに翻弄する面々の筆頭には、姑役に芸能生活70周年を迎えた草笛光子。自身のキャリアでも他に無い“異例の変身”の挑戦は必見!夫役に天海とは初の夫婦役となる松重豊、そして新川優愛、瀬戸利樹、加藤諒、柴田理恵、石井正則、若村麻由美、友近、クリス松村、高橋メアリージュン、佐々木健介、北斗晶、荻原博子(経済ジャーナリスト)、竜雷太、藤田弓子、哀川翔ほか毒蝮三太夫、三谷幸喜などバラエティに富んだキャスト陣が大!大!大集結!丁々発止の演技で魅了する。
主題歌は、氷川きよしが決定!煌びやかなステージと圧倒的な歌唱で幅広い人気を博す氷川が、本作のために歌い上げた新曲「Happy!」は、明るいサンバのリズムが鑑賞後の幸福感をさらに盛り上げる。
メガホンをとるのは『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)のヒットも記憶に新しい、前田哲。さまざまな社会問題を、独自の視点とリズミカルな作風で極上のエンターテインメントに仕立ててきた演出力を、本作でも発揮する。
人生100年時代、苦難は事あるごとにやってくる。だけど、泣いてばかりじゃいられない!